2006年12月28日
31年ぶりに首都ブエノスアイレスをたずねて 川島 悟
<南米:アルゼンチン、言語スペイン語>
現役の時代、駐在員として9年アルゼンチン・ブエノスアイレス市に居住しました。
今回、40歳になる長男が、生まれてから小学校3年生になるまで過ごした故郷の場所をどうしても自分の目で一度見たいという熱望を抱きそれに唆されての旅をすることになりました。妻も同行する積りでしたが、その時体調を崩し、23時間も飛行機に乗るというまさに地球の裏側という遠い国でハードな条件でしたので、残念ながら断念しました。10月1〜10日に亘り、息子と2人だけで決行しました。
さて、31年の空白で、町の様子はどう変わっているか興味をもって見ましたが、日本と違って大した変化はありませんでした。
ヨーロッパも同様の傾向ですが。今旅行の最大の目的である家族が住んでいた3軒の家(3回転宅)を見て廻りました。いずれも家の形はそのままで、息子は写真とビデオを夢中になって撮り続けました。
その中で、4年間住んだ家の隣家には大変親しく遊んで頂いた女の子(当時幼稚園児)が居ました。その家の前で偶々女性が、配達人らしき男性と話しをしていました。
よく見ると仲の良かった幼稚園児時代の面影が伺われ、ひょっとするとその女の子ではないかと思い勇気を出して話しかけをしてみました。すると長男(現地生まれでレオナルドという名前が付けられていた)の顔を見て、いきなり、あなたはレオナルドですか?
続けざまに、あゆみ(長女)、敬子(妻)はどうしているか等々会話がはずみました。まさに感動の一瞬でした。
2人の子供の立派な母親になっていましたが、当時幼稚園児の子が31年もの間よくぞ我々家族の名前を覚えていてくれたと感激しました。長男も良き思い出としてしっかりと受け止めたことと思います。この事が今回の旅の最大の収穫でした。
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この記事へのコメント
私も規模は小さいのですが、九州から出てきて40数年、リタイアを期に、音信不通だった旧友を実家に尋ね、福岡で医者をしている事を教えて貰い勤務先を訪問し4時間余り話しこみました。40数年の時間は全然感じませんでした。
東京に出て行ったときも、会いに行った友人が、高校の同窓生を8人も集めてくれてミニ同窓会を開いてくれました。
故郷の友人は、何年も会っていなくても良いものですね。
私も思い出を振り返る歳に成ったことを痛感している今日この頃です。